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歴史・文化財

正覚院 線刻十一面観音鏡像(牡丹獏文鏡)

正覚院 線刻十一面観音鏡像(牡丹獏文鏡)直径19.8cmの鋳銅製の鏡で、表面には蓮華の上の座る十一面観音菩薩と、下方右側に立ち姿の婆藪仙人、左側に吉祥天を毛彫りしている。鏡の裏面には、界圏を巡らし、内外の2区に分けているが、図柄はその区分にこだわらず、鏡面の全体にかけて洲浜上に生える牡丹を右側に、左には悪夢を食う霊獣とされる「獏」と2羽の鳥を浮き彫りにしている。
上部に懸釣用の小穴が2個あり、この鏡を御正体として神前に吊していたものと思われる。普通、鏡面に彫ってあるので「鏡像」とも呼んでいるが、後には円形銅板に仏像や荘厳具などを打ち出したり、取り付けた「懸仏」に移行している。
平安時代末期から鎌倉時代初期のもので、鋳上げも美しく、鏡面、背面とも構図の優れた大型の鏡である。

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